亜鉛めっきの流れは、上図の様になります。
一般にめっきと呼ばれている電気めっき(クロメートとか硬質クロームなど)と同じ様な工程を踏んでめっきを行います。
異なるのはフラックス、溶融亜鉛、冷却の3点です。
フラックスは塩化アンモニウムの液体で、めっきの付着具合を良くする為の物です。
めっき釜では漬けている亜鉛浴温度や時間で膜厚調整を行います。
製品の形状や厚み等で亜鉛浴温度や漬け時間の調整するのはめっき屋さんの腕の見せ所です。
冷却は文字通り温度を下げる為の槽で、電気めっきでは定着槽に当ります。
当社は特にめっきラインの中心であるめっき釜を専門に製作している会社です。
当社で製作しているめっき釜の形状は大きく分けて4種類です。図は本体の材料のみを表しており、これにフランジ等の補強が取付くとお考えください。
(1)大判釜 ・・・側板の深さ方向を、曲げ加工して底板を取付ける方式。
寸法は小釜から大型釜まで製作しています。
(2)船底形 ・・・側板の長手方向を曲げ加工して鏡板を取付ける方式。
底の部分中央を繋ぎ溶接するやり方で、中型クラスの釜で採用されています。
(3)U字形 ・・・側板をUの字に曲げ加工して、鏡板を取付ける方式。U底平形は底の部分に平らな
所があるタイプで製作方法は同じです。小釜に採用されています。
(4)角釜 ・・・・側、底、鏡と曲げ加工をしない板の組合せの釜。加工をしない分、繋ぎ部分が増えま
す。当社では最近はあまり採用されておりません。
(1)クレーン車の設置風景 |
(2)反転作業の開始 |
(3)吊上げた様子 |
(4)横倒しで仮置き |
(5)吊位置を替え再度吊上げ |
(6)反転完了 |